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工場・倉庫の屋根が暑い|遮熱塗装で考える空調負荷と作業環境|富山・石川

工場・倉庫の屋根が暑い|遮熱塗装で考える空調負荷と作業環境|富山・石川

「夏になると工場の中がサウナのようになる」「倉庫の2階に上がると息苦しいほど暑い」——富山・石川でも、夏場の工場・倉庫の暑さは多くの建物に共通するお悩みです。

住宅の「2階が暑い」と同じく、工場・倉庫の暑さも屋根から入る熱が大きく関わります。ただ、建物の規模や使い方が違うぶん、考えるべきことも変わってきます。今回は富山・石川で遮熱・断熱塗装や屋根防水を手がける株式会社ニチエイが、工場・倉庫の屋根の暑さを「空調の負担」と「働く人の作業環境」の2つの面から整理します。戸建て住宅の場合は富山で2階が暑い家の対策|遮熱塗装で夏の室温を抑える方法をご覧ください。

工場・倉庫の屋根が暑くなりやすい理由

工場や倉庫の屋根には、金属を折り曲げて強度を持たせた折板(せっぱん)屋根や、波形のスレート屋根が多く使われています。どちらも広い面積を軽く、効率よく覆える屋根材ですが、夏の日射を受けると表面がかなりの高温になります。

さらに工場・倉庫は、住宅のように屋根の下に天井や断熱材が入っていない建物も少なくありません。屋根裏がそのまま作業空間になっていると、熱くなった屋根からの熱が、ほぼそのまま下の空間へ伝わります。屋根の面積が大きいほど、受ける日射の量も多くなるため、建物全体が暑さを抱え込みやすいのです。

暑さが招く2つの負担|空調と作業環境

空調の負担

屋根から入る熱が多いほど、同じ室温を保つために空調が処理しなければならない熱も増えます。天井が高く空間の広い工場・倉庫では、そもそも空調を全体に効かせにくく、スポットクーラーを置いても建物全体はなかなか涼しくならない、ということも起こります。熱の入口である屋根に手を入れることは、空調の負担を冷やす前の段階で減らす考え方です。

働く人の作業環境

もう一つが、そこで働く人の環境です。労働安全衛生規則第606条は、暑熱な屋内作業場で有害のおそれがあるものについて、事業者に冷房・通風などの適当な温湿度調節の措置を求めています。

また、2025年(令和7年)6月1日からは、改正労働安全衛生規則により職場の熱中症対策が強化されました(全国共通の改正で、石川県の事業場も対象です)。富山労働局の案内によると、WBGT(湿球黒球温度)28度または気温31度以上の作業場で、継続して1時間以上または1日あたり4時間を超えて行われることが見込まれる作業について、事業者は次のことをあらかじめ定めて、関係する作業者に周知することが義務づけられています。

  • 熱中症の自覚症状がある人や、熱中症のおそれがある人を見つけた人が報告するための体制(連絡先や担当者)
  • 作業からの離脱、身体の冷却、必要に応じた医師の診察・処置、事業場の緊急連絡網や緊急搬送先の連絡先・所在地など、症状の悪化を防ぐための措置の内容と実施手順

ここで押さえておきたいのは、この改正で義務になったのは「報告の体制」と「対応の手順」であり、屋根の工事ではないという点です。遮熱塗装をしたからといって、これらの義務がなくなるわけではありません。反対に、上の条件に当たらない作業場でも、先に挙げた第606条の温湿度調節の措置が求められる場合があります。そのうえで、屋根からの熱を減らすことは、暑さそのものを和らげる手段の一つとして検討する価値があります。

屋根の遮熱塗装でできること・できないこと

遮熱塗装は、太陽光のうち熱になりやすい近赤外線を反射する塗料で屋根を塗り、屋根表面の温度上昇を抑える工事です。仕組みは遮熱・断熱塗装とはで詳しくご紹介しています。

当社の施工例では、高岡市の鋳物加工業の工場・倉庫で、金属屋根に遮熱と断熱を兼ねた塗料を施工しました。外気温約40℃の日の実測で、屋根の表面温度は施工前 約70.2℃ → 施工後 約54.5℃でした(高岡市金屋町 B社 工場倉庫の遮熱・断熱塗装)。ただし測定値は外気温・天候・下地の状態などで変わり、どの建物でも同じ結果になるわけではありません。

一方で、遮熱塗装には得意でないこともあります。

  • 建物の中で出る熱には効かない:炉や機械、照明などから出る熱は屋根とは関係がないため、発熱の大きい工程が中心の工場では、換気や局所的な冷房とあわせて考える必要があります。
  • 汚れや経年で反射の性能は変わりうる:屋根用高日射反射率塗料の日本産業規格(JIS K 5675)でも、屋外に置いたあとの近赤外域の日射反射率がどれだけ保たれているか(保持率)が評価項目になっています。塗った直後の性能がずっと続く前提にはしないほうが安全です。
  • 冬の日射も反射する:冬は屋根が受ける日射の暖かさも減ります。夏の効果と冬の影響をどう見るかは遮熱塗装で光熱費は下がる?効果の仕組みと期待できる範囲|富山・石川で整理しています。
  • 傷みが進んだ屋根は塗装では直せない:サビで穴があいている、雨漏りしているといった状態では、塗装ではなくカバー工法などの改修が先になります。

工場・倉庫で屋根の塗装を検討するときの確認ポイント

屋根材と傷み具合

折板屋根ならサビの広がりやボルトまわり、スレート屋根ならひび割れや反りの有無で、下地処理の内容も、塗装で済むかどうかも変わります。先ほどの高岡市の施工例でも、まずサビを落としてさび止め塗料を塗ってから仕上げています。

稼働を続けながらの工程

屋根の塗装は建物の外側からの作業が中心のため、稼働を続けながら工事できる場合が多くあります。そのうえで、搬入出の車両の動線、塗料のにおいが気になる工程の有無、雨や気温による工期のずれなどは、事前に打ち合わせておくと安心です。工場や倉庫を借りて使っている場合は、屋根を含む建物は所有者(貸主)のものですので、工事を考え始めた段階で貸主に相談しておきましょう。

屋根の上の安全と、法令にもとづく調査

スレートなどの屋根は、上に乗ると踏み抜くおそれがあります。労働安全衛生規則第524条は、スレート等でふかれた屋根の上で作業を行う場合に踏み抜きの危険があるときは、幅30センチメートル以上の歩み板を設け、防網を張るなどの措置を講じるよう事業者に求めています。折板屋根でも、明かり取りの採光板を踏み抜いたり、屋根の端から落ちたりするおそれがあります。社員の方が様子を見るために屋根へ上がるのは避けてください。

また厚生労働省は、解体・改修工事を行う際には、規模の大小にかかわらず工事前に、作業に関わる部分のすべての材料について石綿(アスベスト)含有の有無の事前調査を行う必要があるとしています。屋根の塗装でも、既存の塗膜の除去や下地処理の内容によって対象になるかが変わりますので、見積りの段階で施工業者に確認しておきましょう。

施工前の記録を残しておく

工事の前に、晴れた日の作業場の温度を同じ場所・同じ時間帯で測っておくと、施工後に比べやすくなります。効果を「感覚」だけでなく数字で確かめたい場合は、ぜひ記録を残しておいてください。屋根の表面温度は、屋根に上がって測ろうとせず、建物診断の際に施工業者へご相談ください。

まとめ|屋根の熱対策は建物の状態を見てから

工場・倉庫の暑さは、屋根の熱、建物の中の熱、換気や空調の状況が重なって生まれます。屋根の遮熱塗装は熱の入口を小さくする方法の一つですが、効き方は建物ごとに違います。まずは屋根の状態と、暑さの原因がどこにあるかを確かめることが出発点です。

株式会社ニチエイは、富山県・石川県全域で、工場・倉庫の遮熱・断熱塗装や屋根防水に対応しています。建物診断とお見積りは無料です。「どこまで下がるか見当をつけたい」「稼働中にどう工事を進めるか相談したい」といった段階でも構いませんので、富山・石川で工場・倉庫の暑さにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

出典:労働安全衛生規則 第524条・第606条・第612条の2(e-Gov法令検索、2026年9月24日時点の現行条文)、富山労働局「職場における熱中症対策の強化について(令和7年6月1日施行)」、厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイト「改修・リフォーム業者のみなさまへ」、日本産業規格 JIS K 5675:2011「屋根用高日射反射率塗料」。いずれも2026年9月24日確認。各ページの内容を当社で要約・編集して作成しています。施工例の温度は当社の実測で、効果を保証するものではありません。

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